長さを測定する計量器をまとめました。
言葉だけでなくイメージと一緒に覚えると、記憶に残ります。
マイクロメータ
写真左側の
アンビルと右側の
スピンドルの間に測定試料を挟む構造。
「被測定物と測定の基準は、測定軸方向の同一直線上に配置されなければならない」という
アッベの原理を満たす。
ダイヤルゲージ
測定する物に当てた測定棒のわずかな動きを歯車機構で拡大して
指針の回転に変えて測定する構造。被測定物と測定の基準は、測定軸方向の同一直線上に配置されており、
アッベの定理を満たす。
ノギス
試料をジョウで挟んで測定する構造。
被測定物と測定の基準は、測定軸方向の同一直線上に配置されていない。
コンベックスルール
テープ断面がとい状になっており、直立性に優れた
金属製巻尺。
ブロックゲージ
長さの基準として用いられる直方体形のゲージ。 硬質で時効変化の少ない素材を用いて、直方体の6面のうち1組の向かい合った2面が極めて高い水準で平坦、平行に作られ、また、その
2面間の距離が正しく
所定寸法となるように仕上げられている。
おまけ
オプチカルフラット
ブロックゲージやマイクロメーターなどの測定面の平面度検査に用いられる。測定面にオプチカルフラットを重ね、これにヘリウム光線のような単色光をあて干渉縞(じま)を観察し、平面度を測定する。測定される平面が精密にできているときは、干渉縞は等間隔に平行な直線となって現れる。
それ以外の場合、たとえば縞が不均一であるとか湾曲しているときには、平らな面にできていない。