2018年7月31日火曜日

一般計量士試験「計質」の出題範囲と出題頻度

一般計量士の試験でやや難しい科目でもある「計質」について、
出題範囲と出題頻度をまとめました。

専門科目「計質」
2009年~2014年の各分野の出題数を星の数で表しています。


出題範囲出題頻度
用語(国際単位、計量)★★★
SI単位、組立単位その他の単位★★★★★
不確かさ・ばらつき・信頼性★★★★★★★★★
計量器の主要特性★★
検出素子★★★
実量器
測定値の算出(零位法、偏位法)★★
計量器の感度
国際標準(電気、その他)
校正の環境条件★★
一次及び二次遅れ系(位相、周波数、時定数)★★★★★★
デジタル表示★★★★
PID調節計
ノイズ測定
硬さ試験機
圧力測定★★★★★★
温度測定(放射、熱電対、目盛り、補正)★★★★★★★★★★★
湿度関係★★
長さ測定★★★★★★★★
平面度検査
角度測定
密度、濃度、比重、粘度測定(浮ひょうを含む)★★★★★
流量計(層流式)★★★★★★★★
加速度計
A/D変換器のピット数、分解能★★
抵抗ブリッジ・ロードセル★★★★★★★★
測定環境の留意事項
はかり(電子天秤など含む)★★★★★★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★★★★★
特定計量器(定義、器差、公差、検定)★★★★★★★★★★★★★★★
★★★
自動車等給油メーター関係★★★★★★
その他(気体の体積、電力)★★



最も多く出題されているのは「はかり(電子天秤など含む)」の分野でした。

その次に「特定計量器(定義、器差、公差、検定)」が多く、
この科目の主要な分野であることがわかります。

頻出問題を重点的に対策して、効率よく勉強しましょう。


また、2019年に質量の単位の定義が130年ぶりに変わります。
試験問題も過去問と変わってくると思われます。


これまでの定義:
 キログラム (kg) は質量の単位であり、国際キログラム原器の質量に等しい。

→過去問の解説はこの記載になっています。


新定義:
 キログラム (kg) は質量の単位である。その大きさは、単位 s−1·m2·kg(J·s に等しい)による表現で、プランク定数 h の数値を 6.62607015×10−34 と定めることによって設定される。この変更により、キログラムの定義はメートルの定義に依存することになった。

→今後はこの定義の試験問題になると思われます。



ちなみに、
2019年に改定される定義は次の4つ

  • 質量の単位キログラム「kg」
  • 電流の単位アンペア「A」
  • 物質量の単位モル「mol」
  • 温度の単位ケルビン「K」

新しい定義で試験対策をしておきましょう。



参考ページ

一般計量士試験「計質」で出る使用公差(検定公差)の問題の解き方





新しい1キログラムの測り方 科学が進めば単位が変わる (ブルーバックス)
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